歯を削る器具
こんにちは、宮田です。
今日は、歯を削るときに使う道具をご紹介します。
エアタービン
タービンは、空気の力で風車を回すのと同じ原理です。
そのため、非常に高速でまわすことが出来ます。
30~40万/分もの回転数があるため、振動も少ないことが利点です。
非常に削る能力が高く、効率的に歯を削れるのですが、摩擦熱がおきるため、常に水をかけておかなくてはなりません。
あの歯医者さんのいやな音も、回転数が高いことが原因なのです。
マイクロモーターハンドピースは電気モーターの力を利用します。
回転数は、エアタービンより遅くなります。だいたい3万5000回転/分が最大です。
そのため、使用用途に応じて、ギアを組み込み早くまわしたり、遅くまわしたりすることが出来ます。また、モーターの力を利用する為、力が大変強く、すこし削りにくい部分でも止まることなく回り続けます。また、いやな音もすくないことも利点の一つです。
通常歯を削る場合は、5倍速のマイクロモーターを用います。
また歯の表面を磨いたりする場合は、1倍速、あるいは減速のマイクロモーターを用います。
そして、歯を削るのに欠かせないのが、切削器具(通常、「バー」といいます)です。
これは、金属の軸の周りにダイヤモンドの粉が付着しています。
歯を削るには、歯よりも堅いダイヤモンドを用います。
そして、そのダイヤモンドの粒子の大きさにより荒削りから仕上削りまで調整します。
このバーの説明書きに、30万回転が最高回転数と書いてありました。
調べてみたところ、
自動車のエンジンの回転数は、最高で8000回転/分
飛行機のジェットエンジンの回転数を、1万5000回転程度ということです。
歯を削るのはたいへんですね。
投稿日:2012年5月16日 カテゴリ:お知らせ