医は仁術
「医は仁術」という言葉はよく耳にしますが、現在、国立科学博物館で「医は
仁術」特別展が開催されています。
江戸時代の1770年代に「解体新書」という解剖の本が刊行されました。
この本はオランダ語の「ターヘル・アナトミア」を翻訳したもので、日本初の
西洋書の翻訳本だそうです。それからおよそ250年経過した現在、技術が革
新的に進歩し、3Dプリンターや4次元CTなども臨床応用され、私たちの身体
の中が手に取るようにわかるようになりました。
一方、iPS細胞やSTAP細胞など基礎的な研究も進み、「医療」の進歩は今後も
進んで行くことでしょう。
歯科領域でも特に再生医療はますます進化し、これから10年、20年先には
今は不可能なことが、可能になっているかもしれません。
しかしながら、「体を治す」とともに医療する側のモラルも問われる時代で
す。患者さんはさまざまな希望をお持ちになり、来院されます。通り一辺倒の
治療ではなく、その方々に応じたカスタムメードの医療を実践していきたいと
思います。
松井徳雄
投稿日:2014年4月17日 カテゴリ:再生療法, 医療